簿記・会計に関して、日本で最もポピュラーな資格試験に、「日商簿記検定試験」があります。
公認会計士の2次試験を受ける者なら、ちょうどいい力試しとして、
誰でも1度くらいは受けている試験です。
ここで、簡単に日商簿記検定試験について触れてみましょう。
<日商簿記検定の各級とその概要>
1.実施時期 2月・6月・11月の年3回(1級は6月・11月の年2回)
2.各級の試験科目・制限時間・合格ラインなど
(1級)試験科目 商業簿記(25点)・会 計 学(25点) … 1時間30分
工業簿記(25点)・原価計算(25点) … 1時間30分
合 格 点 70点以上(ただし、各科目のうち、ひとつでも10点未満があると不合格になる)
合 格 率 約10%~15%
受験者数 年間2万人~3万人
(2級)試験科目 商業簿記(60点)・工業簿記(40点) … 2時間
合 格 点 70点以上
合 格 率 約30%~40%
受験者数 年間13万人~15万人
(3級)試験科目 商業簿記(100点) … 2時間
合 格 点 70点以上
合 格 率 約40%~60%
受験者数 年間20万人以上
私が受験生の頃、入門コースで勉強をはじめてから約4ヵ月後、いきなり2級を受験し、
運良く合格することができました。
この時、苦手意識のあった工業簿記で満点に近い点数を取れたことが、非常に大きな自信となりました。
あとで思ったのですが、入門の勉強をはじめてから1~2ヵ月後くらいに3級を受けて、
もっと早くから簿記の勉強に弾みをつければ、なお良かったのかもしれません。
ともかく、簿記の勉強をはじめて2~3ヵ月くらい経った頃というのは、
ある意味、最初の壁にあたりやすい時期です。
やっぱり、慣れない勉強をはじめたばかりのうちは、新しい知識の洪水に不安をつのらせ、
精神的にも肉体的にもストレスが溜まってきます。
そんなとき、自分がそれまでやってきた勉強に対して、
目に見える形の結果を手にすることができれば、もう「勇気百倍」で、どんどん勉強が楽しくなります。
「俺の勉強方法はやっぱり間違っていなかったんだ!」
こう思えるようになれば、しめたものです。
そこで、簿記について初歩の段階の知識があることを証明してくれる日商3級をはやいうちに
受験して合格し、自信をつけることは非常に有意義といえるでしょう。
また、私のように、最初のうちは原価計算という科目がまったくできなかった人間にとっては、
当面の学習目標として、工業簿記の入門知識の達成度を試せる日商2級は、
絶好の練習試合の場となるのです。
さらに、日商1級は、かなり侮れない難関試験ですから、
私などは、受験勉強を開始してから1年後の6月になってからはじめて受けたほどです。
結果は何とか合格しましたが、はっきり言って、公認会計士2次試験の商業簿記や原価計算で、
そのまま出てもおかしくないくらいの難問が出題されることだってあるのですから、
ある意味、直前期の本気の力試しとして、これ以上の題材はないといえるでしょう。
たとえば、私の受験生時代の仲間で、6月に日商1級を受け、70点そこそこでやっとのこと受かった人間が、なんと直後の7月の公認会計士2次試験に見事合格しているのです。
こうしてみると、簿記・会計関係の知識に限っていえば、日商1級の合格レベルにいる方は、
公認会計士の受験に必要な知識の土台はできている、といってもさしつかえないと思います。
どうですか?
「日商簿記検定は、公認会計士試験や税理士試験を目指すものにとって、
本当に良い試金石になるんだ」ということが十分に納得できますよね。
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