大甘な受験計画
私の大学は、もともと教育学部の規模が大きく、卒業後の進路として教師の道を選ぶ人が大半でした。
我が経済学部においては、教職免許を取得して教師になる人もいましたが、地元の銀行や公務員としてお役所に就職する人が非常に多かったと記憶しています。
4月ともなれば、もうすでに就職活動は活発でしたから、私もあまりのんびりとしてはいられません。
さすがに10社くらいは資料請求のハガキを出し、6社ほど面接を受けました。
業種は、製造業が1社、銀行が1社、証券会社が1社、保険会社が3社と、金融機関中心でした。
不況の今からすると、何て甘い就職活動なんだろうと思われるでしょうが、当時は、いわゆる「売り手市場」という状況で、大学生を多く採用することに会社の威信を賭けているかのような世相でしたので、卒業後の進路については全く悲観していませんでした。
いちおう私が立てた受験計画としては、まず新卒でどこかの会社に就職する。
その後、仕事が終わったら、毎日自宅で3時間程度受験勉強をして、日商簿記検定と税理士の簿記論・財務諸表論を受け、ある程度の実力と資金的めどがついた頃を見計らって、本格的な受験準備を始める、というものでした。
ただ、公認会計士試験は7科目を同時に受けなければならないことから、それがきつくなりそうだと判断した時には、そのまま1科目ずつの受験が可能な税理士試験に方向転換する、という安易なスケジュールだったのです。
しかしながら、当時の私は、「これで資格取得後はバラ色の人生だ!」などと、たいした根拠もなくすっかりその気になっていたのだから、今から思い返すと、何てめでたい奴なのだろう、と恥ずかしくなります。
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