就職戦線バブル組
この頃の世情を反映する面白い映画がありました。「就職戦線異常なし」という、織田裕二さん主演の映画です。
私は、数年後の不況期にこの映画をテレビで見たのですが、非常に懐かしい感じがしたのと同時に、「ありゃあやっぱり異常でしょ?」と考えさせられたのを憶えています。
当時の会社案内のパンフレットは、学生の目を引くために作られたためもあって、どれもこれも将来を約束されたかのような、希望に満ちた内容のオンパレードでした。
たとえば、全室個室で最新冷暖房設備を備えた、どこかの新築マンションかと錯覚するほどの素晴らしい独身寮を作ったとか、三十歳代前半で年収1千万円も夢ではない、などなど、会社案内を呼んでいるだけで、自然と胸が躍ったものです。
実際、ある程度の大学にいる人ならば、それほどしゃかりきに努力しなくても、大抵は内定が取れました。そして、もしも一人の人が複数の内定を得ようものなら、内定を出した会社の間で、争奪バトルが繰り広げられるのです。
そう考えると、前後の時代に比べ、こと就職に関してはかなり恵まれていたのでしょう。ただ、人生は上手くできたもので、入る時に楽した分、その後にとても厳しい現実が待っているのですが…
ともあれ、実際のところ私の属する年代は、「バブル世代」だの「新人類」だのと、いかにも浮ついた人種のように評されていました。
そういえば、「シラケ世代」、「指示待ち世代」なんていう言葉もありましたね。
このように、楽観ムードに支配された世相を反映してか、私自身、ずいぶんとのんびりした就職活動をしていました。
希望先の会社にいる大学の先輩を訪ねるOB訪問も、それほど危機感もなく3社ほどこなした程度でした。その中の1社に、いったんは本気で就職を考えた大手保険会社があったのです。
■お勧めCD/DVDセミナー
Powered by
Movable Type 3.33-ja