2次試験の知識は役に立つか?
公認会計士2次試験は、100人のうち6人~7人くらいしか合格しない難関試験ですから、
当然、これを突破するためにかなりの勉強をします。
そうして苦労して身に付けた知識や理論が、実際の監査業務やコンサルティング業務に、
どれくらい役立つのか、これから受験しようとしている方には少なからず興味があることと思います。
私は、2次試験合格後、監査法人に就職しましたので、
まずは監査の現場でいろいろな場面に出くわしました。
そこで、私が上司や監査先の担当者から質問を受けた事項の一例を、ここに挙げてみましょう。
「柴山君、改正後の商法では、この規定はどうなっているんだい?」
「柴山先生、我が社が先日行った取引の会計処理について、ひとつ、相談があるのですが……」
「先生、我が社の内部管理のシステムについて、監査の理論に照らして、
何か問題点があったら教えていただけないでしょうか?」
「今年の会計基準の改正で、当社が、財務諸表の作成に当たって
注意しなければならないポイントは何でしょうか?」
ほかにも、例をあげればきりがないのですが、上記の質問の内容をよく見てみると、
どれも2次試験の受験勉強の過程で身に付けてきた知識の範囲内のことを
尋ねられているに過ぎないことに気付きます。
もちろん、中には、より専門的なことについて聞かれ、調べるのに苦労した経験も多々ありますが、
新人時代に質問された知識のだいたい3割以上は、2次試験の勉強で得た知識の範囲内だった
ように思います。
また、独立後にコンサルティング的なことをときどき仕事としてやることもありますが、
そのさい、経営学の受験対策で学んだ知識がベースとしてあったおかげで、
より専門的な研究書を読んだり、クライアントへの提案を行ったりするに当たっても、
ずいぶんと助かりました。
つまり、2次試験で得た知識と情報収集のノウハウは、いろいろな場面で役立っています。
たしかに、受験生時代には大変な苦労をして勉強しますが、その時に得たものは、
思った以上に実務で効力を発揮しますので、「すべては合格してからも血となり肉となるんだ!」と、
前向きな気持ちを持って学習に取り組んでいただければ良いと思います。
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