商業簿記
公認会計士という仕事が、企業財務に関することを中心に扱う以上、
最も必要不可欠な知識といえます。
したがって、この科目の学習をおろそかにして、2次試験の合格は絶対ありえません。
商業簿記について、受験勉強開始の段階では、私は全くの素人でした。
大学の時に一般教養で「会計学」という科目を受講しましたが、
年間で授業に出たのはたった2回でした。
しかもそのうちの1回は授業が半分も終わらないうちに抜け出すような有様でしたから、
実質は「1年で1.5回」しか出席していません。
それでも、毎年同じ試験問題しか出ない期末テスト1回をクリアーすれば単位が取れたのですから、
大学時代は、ろくに勉強もせず、楽をしていたことがよくわかります。
そんな状態でしたので、初めて簿記のテキストを開いた時は、宇宙語のような意味不明の業界用語、
いや専門用語のオンパレードに辟易したものです。
簿記というのは、日々繰り返される企業の取引を「仕訳帳」、「(総勘定)元帳」という2種類の帳簿に
記録する手続が基本となります。
この帳簿記録をもとに、企業外部の人達に企業の財務状況について報告することになるわけです。
<簿記の手続>
(企 業)
取 引 仕訳帳 ⇒ 集計・報告 株主・銀行・税務署
元 帳 など、外部の関係者
上記のような簿記の手続の特徴を踏まえて、次に簿記の学習プロセスを示してみましょう。
<簿記の学習プロセス>
ステップ1.個別取引の学習
日々の学習において、1つ1つの取引につき、以下の(1)~(3)の手順を踏むと効果的です。
(1) 対象となる「取引」について、十分理解する。
① それがどんな内容の取引か?
② なぜそんな取引があるのか?
③ その結果、企業の財産にどういう影響を与えるのか?
(2) その取引をどのように「仕訳」するのかについて、理解する。
① 仕訳の方法は1つか、あるいは複数あるのか?
② その結果、企業の財産に与える影響はどう表現されているのか?
(3) 「取引」と「仕訳」の方法を理解したら、練習問題を繰り返し解く。
ステップ2.総合問題の学習
ある程度個別取引の学習が進んだら、総合問題に取り組みましょう。
私の経験から、簿記を一気に得意科目にするための特別プロジェクトを、こっそり(?)お教えします。
(1) いろいろな分野から、広く浅く基礎的なレベルの総合問題を10題程度選び、最低4回以上解く。
(2) 4回解いて3回以上満点を取れた問題は卒業とする。
(3) 卒業できなかった問題は、繰り返し解き直す。
(4) その後、2回続けて満点を取れた問題も、順次卒業とする。
(5) 以上を繰り返し、10題全て卒業したら、本プロジェクトは終了!
以上が、「商簿克服大プロジェクト」です。
もちろんこれはあくまで特別企画ですが、普段の勉強であっても、「標準レベルの問題を繰り返し解いて、
解答手順に習熟する」というスタンスはしっかり持っておきましょう。
本番の試験では、初日の1番初めに当たる科目です。
この商業簿記の出来が以降の試験の行方を左右する、といっても過言ではありません。
少なくとも、苦手ではないといえる程度には、実力をつけておきたいものです。
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