公認会計士物語 > 第04章 新人時代のジレンマ> 実務補修所での研修

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実務補修所での研修

公認会計士2次試験に合格すると通常は会計士補に登録後、
すぐ実務補修所という会計士補のための学校に入学します。

私が合格した平成4年の頃は、だいたい週3回、夜の6時から8時くらいまで、
1年間の期間で補修がありました。現在では、仕事の合間に週3回はきついだろうということで、
週1~2回で2年間の補修期間となっています。

実務補修所は、いうなれば「公認会計士になるための基礎知識の学習場所」ということになるのですが、
これが会計士補には、あまり評判がよくない、というのが現状でしょう。

よく聞かれる理由は次のとおりです。
(1) 2年間にわたり週1~2回、6時に補修所の教室に間に合うように仕事を切り上げて行くのは、
会計士補のみならず、それに協力する監査法人や企業の側にも多大な負担を強いることになる。
つまり、5時くらいまでに仕事を切り上げさせるのは、現実問題として厳しい。
もちろん出張などの計画も、制約されてしまうことが多い。

(2) 1日働いた後だと精神的・体力的に消耗しており、疲れて集中できないことがある。

(3) 各教科の講義内容にレベルの差が激しく、中には実務に役立つかどうか
疑問のつく内容もあると思われる。

たしかに、ここに挙げたような不満の声も多く、
すべての補修内容が実務に完璧に役立つとは断言できません。

しかし、私個人としては、監査現場に補修所のテキストを持って行き、
これを大いに参考にさせてもらったこともありますし、ちょっとしたコンサルティング的な仕事を
するさいに引用させてもらったこともあります。
企業の実務に関する「幅広い基礎知識」を得るには、なかなか使える資料だと思います。

だから、補修所は面倒とも感じられるでしょうが、そこで配布される資料は取っておくと、
後で役立つことも多いですよ。
また、普段は他の企業にいる同業の人たちと顔を合わせる機会がないのですが、
実務補修所に行くと、まさにさまざまな立場の人が1ヵ所に集うわけですから、
そこでたくさんの知り合いでもできれば、いろいろと情報交換などもできる、
というメリットも見逃せません。

公認会計士になるためには、避けて通れない「実務補修所」、どうせ通うなら、
少しでも楽しみを見つけて、有意義に過ごした方が得だな、と思います。


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