公認会計士物語 > 第07章 教室の現場から> 「講師」という仕事の面白さ

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「講師」という仕事の面白さ

平成10年7月に独立開業したとき、当面は税務業務の顧問先もないため、
月に2~3日の監査法人における非常勤の業務補助を行うかたわら、
専門学校で日商簿記検定の講師をすることにしました。

はじめのうちは、どうなるものかとても不安だったのですが、実際に教室で講義をしてみると、
これが非常に私の性格に合っていました。
さしあたり、日商簿記検定の3級と2級を担当しました。そのさい、教室にくる受講生は、
ほとんどが簿記の知識が全くないに等しく、私のひとことひとことに、
みんなが耳を澄ませて真剣に聞いてくれます。

また、教室にいる全ての人間のなかで、講師だけがみんなの注目を浴びています(これは当然!)。
教壇の上に立つと、さながらステージの上でパフォーマンスをしているかのような錯覚におちいるから
不思議です。もしかしたら、こんな感覚を覚えるのは私だけかもしれませんが、人前ではなすことが
非常に好きな自分を発見し、新鮮な驚きを覚えたほどです。

「どうやったら、自分の話を面白おかしく聞いてもらえるだろうか?」
「どういうふうに教えたら、みんなが理解してくれるだろうか?」
なんてことを考えているだけで、わくわくしてくるのです。

そして、事前に用意してきた教え方やトークが見事にはまって、みんなが喜んでくれた時には、
「この仕事をやっていてよかった!」と心底思えます。

もしかしたら、講師という仕事は、私の転職、いや天職かもしれませんね。


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