公認会計士物語 > 第07章 教室の現場から> 不況と資格取得

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不況と資格取得

景気が長らく低迷し、誰もが先行きに不安を持つようになってから久しいですが、
そんなときこそ、「何か自分の実力を裏付けるものが欲しい」という心理が強く働くようです。

その意味で、資格を取得し、自分の可能性を広げよう、という選択は極めて正しいといえます。
以前、私が受け持っていた日商簿記検定試験の講義の受講生さんで、こんな人がいました。

「実は私、現在、あるテレビ局の美術関係を下請けしている関連会社に勤めているのですが、
最近、うちの会社がちょっと危なそうなので、いざというときに役に立つ資格として日商簿記検定を
受験しようと考え、申し込みました」

たしかに、日商簿記検定は、商売をやっている会社や商店ではかならず必要な、
帳簿記録の方法に関する知識を扱いますし、また、手ごろな難易度で、見事試験に合格すれば、
転職のさいにも履歴書に書いてアピールできるので、何かと便利な資格です。

また、公認会計士の資格を持っている立場から見ると、なおのこと、この不況の世の中にも仕事は
確実にあるので、職について不安を感じたことはほとんどありません。
したがって、資格というのは、景気の動きにあまり影響されない点が非常に魅力的であることから、
ますます受験生は増えていくことでしょう。

不況期こそ、自己の能力を高め、社会にアピールする手段として、資格取得は最適といえるのです。


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