このテーマに関して、私は、大いに不満があります。
やはり、医者や弁護士とは違って、日常生活にはなじみの薄い、
会社の決算に関する業務を扱っているために、なかなか一般の人の目に止まるチャンスはありません。
そのためもあって、知人や初対面の人に自分の職業について話すとき、
「公認会計士とは…」という説明をはじめなければならないことが多々あります。
だからといって、別に、有名人になりたいとおもっているわけではありません。
ただ、企業の財務報告制度を担う公認会計士のことを知ることで、最近よく言われる、
「ディスクロージャー(情報開示)の意味と重要性」が、よりはっきりと理解できるようになることは、
間違いのないところです。
たとえていうならば、その行動が社会へ大きな影響を及ぼすような官公庁や企業が、今、
どのような活動を行っているかという情報は、市民にとって、重大な関心事です。
環境汚染の問題しかり、投資先である株価への影響しかり、官公庁や企業の公開する情報が
正しく世間に伝わることにより、私たち市民は、日々安心して日常生活を送り、公正な判断で
株式投資を行うことができるのです。
そこで、もしも官公庁や企業が流す情報が、悪意に満ちた、偽りの情報であったなら、いったい、私たちの生活はどうなるでしょうか。
しらずしらずのうちに、体へ害を与えるような環境の中での生活を余儀なくされたり、
意図的に水増しされた会社の業績を信じて誤った投資判断をして、本当の姿を知っていれば
買わなかったはずの会社の株を買わされたりと、ねじ曲げられた情報によって私たちがこうむる
損害は、計り知れません。
そんなとき、一般の方々にも、正しいディスクロージャーのあり方を示し、情報の信頼性の確保に
重要な役割を果たせるのが公認会計士なのです。
その意味で、社会はもっともっと公認会計士のできることを知り、どんどん公認会計士にディスクロージャー制度の改善・充実のための仕事をさせればよい、と私は思っています。
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